相続– tag –
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相続全般
心配のない相続と心配な相続
相続において本当に重要となる「タイミング」の問題 ― 放置されがちな相続と、将来のリスク ― 相続についてご相談を受ける中で、常々感じることの一つが、「相続手続きをいつ行うか」というタイミングの問題です。 相続が開始すると、相続税が発生する場合... -
遺言書
遺言で遺体の処理を決められますか
遺言による遺体処理方法の指定と法的効力 遺言書において、自身の遺体や遺骨の処理方法(埋葬、火葬、散骨等)を指定することは可能です。しかしながら、これらの事項は民法上の「遺言事項」には該当せず、法的な拘束力は認められていません。 民法が定め... -
遺言書
遺言書が無効とならないように・・・
自筆証書遺言と検認手続 ― 現行制度を踏まえた注意点と実務上の対応 ― 自筆証書遺言は、遺言者の死亡後、家庭裁判所において「検認」の手続きを受ける必要があります(民法第1004条)。検認とは、遺言書の存在およびその形状、日付、署名、加除訂正の状況... -
相続登記・遺産分割
遺留分の放棄はできますか?
改定後(法的根拠補足+現代版) 遺留分の放棄と請求に関する法的整理 遺留分は、相続開始後であれば、相続人の意思により自由に行使しないことが可能です。すなわち、遺留分を請求しなければ、結果として「放棄したのと同じ状態」となります。 一方、相続... -
相続登記・遺産分割
債務は遺産分割できますか
債務(借金)の相続と遺産分割における法的構造 相続においては、預貯金や不動産といった債権(プラスの財産)だけでなく、債務(借金)も相続の対象となります。 そして、債務については、法定相続分に応じて、各相続人が当然に分割して承継することにな... -
相続登記・遺産分割
「相続人の廃除」あれば遺産を渡さなくても済みますか
相続人に相続させないための手段 ― 相続人廃除の実務と限界 ― 法定相続人に対して、相続による財産承継をさせたくない場合、「相続人の廃除」は法律上認められた制度の一つです。 もっとも、相続人廃除は被相続人の意思だけで当然に認められるものではなく... -
相続全般
お葬式代の遺族への立て替え請求
葬儀費用を立て替えた場合の相続人への請求について 1.まず確認すべき点 ― 相続人の特定 亡くなった方の葬儀費用を、親族ではなく友人が立て替えた場合、最初に問題となるのは、相続人(遺族)が誰であるかという点です。 葬儀費用の負担は、法律上、原... -
相続登記・遺産分割
夫の兄弟と私が相続人ですが、その相続人の所在が不明
相続人調査における戸籍収集の基本と実務上の注意点 相続手続を行うにあたり、まず必要となるのが法定相続人の確定です。そのためには、被相続人および関係者の戸籍を出生から死亡まで連続して取得することが不可欠となります。 ■ 被相続人の両親の戸籍を... -
相続登記・遺産分割
独身の姉(87歳)が亡くなりました私が姉の相続人です。姉の財産の所在がわからない
相続財産調査の実務 ― 不動産・預貯金・債務の確認方法と注意点 相続手続を進めるにあたり、まず必要となるのが相続財産の全体像の把握です。相続財産には、不動産や預貯金といった積極財産だけでなく、借入金等の債務(消極財産)も含まれます。 ■ 不動産... -
相続登記・遺産分割
相続が開始し、名義変更となれば、様々なところで戸籍謄本が請求されます。1通750円もしますが、それぞれ原本が必要なのでしょうか
戸籍謄本の使い回しと原本還付の実務上の注意点 相続手続において提出を求められる戸籍謄本(除籍・改製原戸籍を含む)は、原則として使い回しが可能です。 例えば、 金融機関での相続手続 不動産の相続登記(法務局) いずれの場合も、提出された戸籍謄本... -
相続登記・遺産分割
父が亡くなりましたが、父の不動産は、父の祖父の名義のままです。この場合の名義変更はどうすれば宜しいでしょうか
祖父名義のままの不動産がある場合の相続登記の考え方 父が亡くなったものの、所有していた不動産の名義が、父の祖父(つまり被相続人の父方の祖父)名義のままになっている、というケースは、実務上決して珍しくありません。 いわゆる「数次相続が未処理... -
相続登記・遺産分割
遺産分割協議の注意点(争続をさけるポイント)
相続を円滑に進めるための3つの重要ポイント 相続手続きをスムーズに進めるためには、主に次の3つの観点が重要となります。 1.節税対策2.納税資金対策3.争族(相続争い)対策 以下、それぞれについて解説します。 1.節税対策(財産の保全) 相続税の... -
相続登記・遺産分割
債権は遺産分割できますか?
債権は遺産分割の対象になるのか? 相続財産の中には、不動産や預貯金だけでなく、**貸金返還請求権などの「債権」**が含まれることがあります。 では、これらの債権は遺産分割の対象となるのでしょうか。 債権も遺産分割の対象となります 結論から申し上... -
相続登記・遺産分割
遺産分割協議書が作成出来ない場合
遺産分割協議書と相続人全員の押印について 遺産分割協議書は、相続人全員の合意によって成立する法律行為です。そのため、**相続人全員(遺産を取得する人・取得しない人を含む)**の署名および押印が必要となります。 これは、民法第907条に基づく遺産分... -
相続基礎知識
4 贈与について
1) 贈与について 1. 贈与の基本 贈与とは、財産の所有者が特定の者に対して生前に財産を無償で譲渡する契約であり(民法第549条)、贈与者と受贈者の双方の承諾が必要です(民法第550条)。 贈与には税務上の注意点もあります。現行の贈与税法では、年間11... -
相続基礎知識
3 遺言
3. 遺言 1) 遺言とは 遺言とは、私有財産制度の下で、被相続人(財産所有者)が自身の財産の処分に関して自由な意思表示を行い、その意思を死亡後に実現させるための制度です。遺言によって、円満で争いの少ない相続を実現することを目的とし、財産の整理... -
相続基礎知識
2 遺産分割
2. 遺産分割 1) 遺産分割の基本 遺産分割は、遺産に属する財産・権利の種類や性質、各相続人の年齢・職業・心身の状態・生活状況などの一切の事情を考慮して行われます(民法第906条)。 共同相続人は、被相続人が遺言で分割を禁止していない限り、いつで... -
相続基礎知識
1 相続について(相続と遺言)
1. 相続について(相続と遺言) 1) 相続とは 相続とは、人の死亡により、その人(被相続人)の財産上の地位が法律上、一定の者に承継されることをいいます(民法第 inheritance規定)。 相続が行われる背景には以下があります: 遺族の生活保障:被相続人... -
相続全般
相続放棄の延長
相続放棄の手続と期限について 相続放棄を行うためには、「自己のために相続の開始があったことを知った時」から3か月以内に、家庭裁判所へ相続放棄の申述を行う必要があります。 この期間は、民法第915条第1項に定められており、一般に「熟慮期間」と呼ば... -
相続全般
遺言書を書くように親に話しているのですが、書いてくれません。どうしたら宜しいでしょうか?
親が遺言書を書いてくれない場合の考え方と法的限界 「遺言書を書いてほしいと親に話しているのですが、なかなか書いてくれません。どうしたらよいでしょうか。」 これは、相続相談の現場で非常に多く寄せられる質問の一つです。 中には、遺言書の作成を勧...